具体的質問と抽象的質問
おきまり質問(自己PR、志望動機)を述べれば、想定される質問内容があります。これを具体的質問と呼びましょう。
一方、自分が全く意図しなかった、自分が話した内容に対する「突っ込み」かと思える質問もあります。
これを非定型質問または中朝的質問と呼ぶことにしましょう。
定型質問の例としては、
面接官:
「あなたの希望部門に配属されなかったらどうしますか。」
学生:
「どんな職種で会社に貢献することも、最終的には自分にも役に立つ貴重な勉強であると思っていますので、その部署でとことん頑張らせていただきたいと思います。」
と、とにかく反射的に積極性を示す言葉を回答出来ることが期待されています。
企業側の都合としては、年により第一希望が集中する職種を他の職種にシフトさせても大丈夫かを確認するための質問であることもあります。
しかし、それは内定をいただいてからゆっくりと理由を考えてお断りをすれば良い話です。
非定型的質問、抽象的質問の例としては、
面接官:
「あなたが今述べられた、会社への貢献ということは具体的にどのようなことだとお考えでしょうか」
これは、全く事前準備をしていないはずの質問に、その場での対応力、「地頭力」を試すための重要な質問です。回答までの時間をかけるほど完璧な答えを期待されてしまいます。3~5秒の沈黙のみが許された頭の回転テストです。
3~5秒の時間の稼ぎ方は、意味が無くても良いのですが「様々なお考えの方がいらっしゃるかと思いますが。。。」とかしゃべっているうちに考えて下さい。
学生:
「当初は、多くの方に指導をいただいてすぐには貢献出来ることは難しいと考えております。しかし、仕事を学ぶ中で、自分にも出来る範囲から順次、会社の利益率を向上させるための業務を精一杯頑張ることであると考えております。」
このように、筋が通っていれば良いのです。
頭が真っ白、とならないことを証明することが重要です。