就活面接の基礎#2:
同じ事でのこんな回答だったら?
面接官
「学生時代に特に成果を上げられた事柄を、挙手をしてから1分程度で教えていただけませんか?」
(面接官が「またか」と思ってしまう)学生:
学業の他には、ボランティアサークルのリーダーとしてベトナムの子供たちの支援活動をしていました。年に2回ベトナムに行き、そのための準備をするためにメンバーをまとめるのに大変苦労しましたが、リーダーシップと調整能力を養うことが出来ました。」
(着目点を押さえている)学生:
「学業の他には、ボランティアサークルのリーダー役を務めました。そこで、ベトナムの子供たちの学習の幅をより広くするための活動をしました。
具体的な方法論として、初めに英語とベトナム語を使い、現地の子供たちの課題点の分析をしました。
そうすると、原因としての様々な仮説が出てきました。仮説としての原因を特定することが難しいので、推論をしてから再度検証というプロセスが必要となりました。
(プロセスの内容は敢えて語らない、ここにわざと穴を開けておく)
年に2回の現地活動では、残存している課題分析のためのアンケートを1,000人以上の子供たち、保護者の方に書いていただき、再度初めの課題と原因分析に立ち戻るというサイクルを実行しました。
サークルメンバーの目的意識の低下を防ぐ方策としては、アンケートから得られる総合満足度を数値化・比較し、年間二回の評価会議の場で各メンバー毎に貢献した点をリーダーの視点で表彰させていただきました。」(自分で読み直して 65秒)
面接官はこう考えるでしょう。
- 全体の話が分かりやすいストーリーとなって頭に入りやすく印象に残る
- しゃべり方も、文を短く区切っているので分かりやすい
- 何を行ったが、60秒の範囲で具体性を持って理解出来る
- 活動の全体像をバランスよく説明出来ている
- さらに問いただしたい点として具体的な「活動内容」、「再検の検証」、「サークルメンバー内の課題点と解決法」等の中から何か一点を追加質問で確認してみたい
(そこで、学生の回答が単純な 「録音・再生パターン」 かを試したくなる) 面接官は:
「再度の検証はどのように行ったのですか?」
学生:
「活動資金を突然増やすことは出来ません。
そこで複数の国内在住ベトナム人、ベトナム在住のベトナム人に仮説を評価していただきました。
言い換えれば『デルファイ法』の方法論をメンバーに説明し合意を得た後に利用させていただきました。」(20秒)
面接官:
面接の回答では、十中八九の学生が話の内容を持ってしまいます。
どうせ裏の取りようが無いのですから。面接官も承知の上です。
しかしこの場合は、
( 自分がほんとうに担当した役割以上に話を盛ってしまう、上辺だけ学生では無かったようだ )